Under_the_Fool's blog

自分がtweetしたことの内、漫画や映画等の感想についてまとめる方針です。

「GODZILLA ゴジラ」についての感想

妖怪ウオッチなどの、主人公に代わってその仲間キャラがどんどん成長することについて

「ハイスコアガール」の件について思うこと(実在のものを漫画の中に登場させることについて)

最近のスポーツ漫画(の主人公)について思うこと

ボクと「Cookie Clicker」

ガース・エニス「HITMAN」読了。

ヒットマン1

ヒットマン1

その住民の一人が、トミー・モナハン。お馴染みの超能力(透視能力とテレパシー)を授かりながら、タイツを買ってスーパーヒーローになったりはしなかった。

          ―HITMAN① Introduction(スティーブ・ディロン)より引用

 ガース・エニス「HITMAN①」読了。

 作中に登場する「犬溶接マン」が話題になっていたため、滑稽な内容かと思っていたらとんでもない。それどころかこれぞハードボイルド! と言ってもいいもの。テンポの良い会話で話が進んでいくため、読後感はハードボイルド小説を読んだ時のそれに近い。何よりも魅力的なのは主人公トミー・モナハンのキャラ。モナハンは吸血エイリアンに襲われることによりテレパシーと透視能力を身につけたが、代償として瞳の色が黒く変色してしまう。そしてモナハンはこの変色した瞳を(基本的に)あまり人に見られたくない(故に常にサングラスをしている)。

 ミュータント由来のキャラ(ヒーロー)の場合、その容姿の違い(そしてそれによる差別)に悩むも最終的には「異なる自分」を自身のアイデンティティとするという展開があるがモナハンの場合は、この邦訳第1巻を読む限りでは、そのような転機はとらない。とにかく瞳はサングラスで隠したがる。この「人」がどうしても抱え持ってしまうであろう、つまりある意味「人として真っ当」な感情である「羞恥心」こそが主人公モナハンを特徴付けるものであり、否応なしに「象徴」「理想」「主義」といった「公」的なものを背負わされてしまう第一線のヒーロー達とは異なる、「個人的」なヒーローにしている。

 また、モナハンは仲間とポーカーをする際にはテレパシーは使わない。「仁義がなきゃ人間おしまいだ」と呟く主人公は超能力は持っていても「人間」であろうとする。「人間」と「ヒーロー」の境界に留まろうとするモナハンは、腕前はバットマンやロボ(スーパーマンと素手の殴り合いをしたことがある程のヴィラン)と渡り合えるほどの一流だが、まさしく「二流ヒーロー」の名が相応しい。

 

 と、「HITMAN」邦訳第1巻を読んでの感想。第1巻しか読めていないのでもしかしたら的はずれなことを言ってしまっているのかもしれないが、それはご容赦の程を。とにかく結論は「ガース・エニスの『HITMAN』は面白い!」ということで。

鈴木みそ氏「限界集落(ギリギリ)温泉」一〜四巻読了(2013/02/02)

限界集落(ギリギリ)温泉第一巻

限界集落(ギリギリ)温泉第一巻

限界集落(ギリギリ)温泉第二巻

限界集落(ギリギリ)温泉第二巻

限界集落(ギリギリ)温泉第三巻

限界集落(ギリギリ)温泉第三巻

限界集落(ギリギリ)温泉第四巻

限界集落(ギリギリ)温泉第四巻

 

 鈴木みそ氏「限界集落(ギリギリ)温泉」一〜四巻読了。

 氏の「情報量の多い漫画」という作風が、廃業寸前の旅館を再建するプロセス描写にマッチしている。クライマックスで旅館だけに留まらない「再建計画」が提示されており社会性も持ち合わせている。読後感は良質の小説を読んだ時のそれと同じ。秀作。