Under_the_Fool's blog

自分がtweetしたことの内、漫画や映画等の感想についてまとめる方針です。

今月の別冊少年チャンピオンの「ブラック・ジャック創作秘話」は必読(2013/03/12)

 今月の別冊少年チャンピオンの「ブラック・ジャック創作秘話」は必読。

 映画監督の大林宣彦氏が手塚治虫について語っているのだが

「『ロストワールド』の植物人間もみじをランプが襲って食べるシーンは強姦を暗示している」と「手塚氏から直接聞いた」という発言があり、さらに

ヒョウタンツギは”妹”という禁欲の象徴として描かれている」と語り、そこから

「衝動と抑制の揺れる合間から生まれる”純潔”、それこそが手塚マンガの本質なんだ!」と看破する。

 ヒョウタンツギが「手塚の自意識的存在」であることや「妹の落書きから生まれた」ことはそれぞれ様々な文献に書かれていたが、その2つを合わせて「作品内に禁欲の対象としての”妹”が描かれることで、(初期作品のロストワールドで既に「強姦」の表現に至ってしまう)手塚マンガは平衡感覚を保つ」という作品論としたのは感服という他無い。

 ヒョウタンツギが手塚の自己批評的自意識というところまではまぁ、普通に辿り着くのだが、それが妹の落書きであることから禁欲の対象と捉え、それで平衡感覚が保たれる≒自己批評性が生じる、と持っていったことはただただ凄いなぁ…… と。

 あと、やっぱり、絵の力は凄いよ。これまで「手塚マンガの焚書運動」って活字ではよく見聞きしていたけど、実際マンガの絵になると胸に来るものが全然違うもん。

 今号のブラック・ジャック創作秘話は必ず読まねばならない回と断言する。

 読め。