Under_the_Fool's blog

自分がtweetしたことの内、漫画や映画等の感想についてまとめる方針です。

宮崎駿氏「風立ちぬ」鑑賞(2013/07/20)

風立ちぬビジュアルガイド (アニメ関係単行本)

風立ちぬビジュアルガイド (アニメ関係単行本)

風立ちぬ (ジス・イズ・アニメーション)

風立ちぬ (ジス・イズ・アニメーション)

 宮崎駿氏「風立ちぬ」鑑賞。

 

 傑作。

 

 劇世界の現実(リアル)と主人公の(そして監督の)見る幻想(イメージ)がシームレスに繋がっている映像世界であり、アニメという表現形式を活かしている。本作のラスト・シーンを成立させるためには、そうした映像世界が必要不可欠であると判断したのであろう。

 

 傑作。

 

 宮崎駿は映画「風立ちぬ」の中で零戦開発者の堀越二郎を救済し、刃牙の漫画家である板垣恵介は「バキ外伝 拳刃(けんじん)」第一話の中で八百長に同意した木村政彦の名誉回復(これもまた救済の一つ)をした。「強き」作家が最終的に行き着くテーマは「フィクションによる救済」なのだろうか。

 

 傑作。

 

 映画が終了し帰途につく観客たちは、他の映画だったらリラックスした雰囲気をまとわせていたり、一緒に来た仲間と笑いながら感想を話し合っているものなのだが、皆黙っていた。黙々と出口の方へ向かっていた。

 本当に良い映画を観た場合、人はそうなる。